719 多田図尋常小学校の人々 「知らず知らずのうちに心の奥底に封印されちゃうのかなあ」


多田図尋常小学校初日の今日、始業前から元小学校教師の井上清三さんと本日の「誰でも先生」の、不登校の親御さんの活動「はなまといる」主宰の東田信子さんが登校されていました。(なんと理想的な先生たち!!)特に井上さんは午後から事務局長をされている日本色覚差別撤廃の会の総会があるのにもかかわらず、参加していただきありがとうございました。本当は井上さんのオンライン社会授業は中止の予定でしたが、これまでやってきた「日本の歴史と戦争」が後2問で終了なので、急遽行うことにしました。その最後の質問は「大東亜戦争で日本軍が大量の被害を受けた地域はどこですか?」(画像参照)。答えはフィリピン地域で日本軍は50万以上が犠牲になったそうです。(ウィキペディアによるとフィリピン人の犠牲者も100万人以上。)70年以上経った現在でもウクライナで同様なことが進行していることに心が痛みます。「戦争」については引き続き多田図尋常小学校でも学んでいきたいと考えています。そんなこんなで井上さんの授業「日本の歴史と戦争」は無事終了し、次から「民主主義と禁酒法」が始まります。ぎょっ!このようなテーマが本当に小学生向けでできるのでしょうか・・。ま、期待しましょう。井上さんはご自身の授業よりも、次の東田さんの授業が気になったようで、とても熱心に聞いておられました。井上さんの感想です。

 

 

 

 

●昨日、タダーズ尋常小学校で、不登校の子を持つお母さん達の集まりを主催している東田さんの話を聞いた。不登校や発達障害を抱えている子に関して、いろいろ法律が整備されてきていて、大分学校の対応が変わってきていることが分かった。私は退職して10年、在職の時にはなかった学校の教員の配置や施設の整備が進んでいるみたい。人の多様性に対してしっかり受け止める法的な整備ができているみたい。だから、こういう子を持つお母さん達、言ってみれば「当事者」達の見えにくい困り感をどんどん学校に言っていくべきだろうと思う。教室とは違った落ち着ける場所の設置とか、いろいろ工夫できそう。もう進めている学校はけっこうあるみたい。

 そんな中で、「私は教職経験中で不登校児を持ったことがない」なんて私は発言しちゃったもんだ。あとで、「そういえば、2人持った」と思い出した。なんで「持ったことがない」なんて言ったんだろうか。担任外れて15年も経つと、知らず知らずのうちに心の奥底に封印されちゃうのかなあ。思い出したら、まざまざと顔が浮かび、いろんなことを思い出した。

  尋常小学校の鐘がいい。そういえば、私が小学校の時はチャイムなんかなかったような。みんな小使いさんの鐘だったような。人間の気持ちの入った時間を示す鐘、タダーズにはぴったしですね。

わたしも在職中、、鐘を使っていたことがあります。あの実際に小使いさんが使っていた取っ手のついた大鐘、どっかで売ってないかなあ。