多田図尋常小学校 '22.11

多田図尋常小学校 '22.11 · 27日 11月 2022
 無農薬野菜生産者の坂梨勝一さんが、前回に続いて仕事の合間に参加されました。しかし坂梨さんの画面は映っているのに、音声が届きません。「ミュート(音声を消す機能)を外してください」とサインボードを出すものの、よく見るとミュートは外してあります。坂梨さんもあれこれいじっているようですが、改善されません。校長(中城)が携帯をかけて状況を伺いました。 「授業は聞こえるのですが、私の話が全く伝わっていないようです。色々やっているんですが」 そこで私が携帯をズーム用のマイクにくっつけてみたのですが、坂梨さんの声はうまく聞こえません。対策に困っていると突然、坂梨さんの声が聞こえてきました。ちょうどゲスト講師の日光萌花さん(大学職員)が高校弓道部で活動されていて弓のお話をされていた時でした。 「坂梨ですが、聞こえますか?えっと、実は私は馬に乗りながら的を弓矢で撃つ、いわゆる流鏑馬をやっていたん
多田図尋常小学校 '22.11 · 27日 11月 2022
3時限は日光萌花さん(大学職員)の社会科で「人間って面白い〜楽天的日光萌花が出会った人たち〜」というテーマの授業でした。日光さんは前回のゲスト講師だった渡邊愁さん(放課後デイサービス児童指導員)に推薦していただいた方で、今日は小中高まで過ごされた北海道北見市の様子や、神奈川大学での活動などをパワーポイントを使って授業をされました。...
多田図尋常小学校 '22.11 · 23日 11月 2022
2時限はプロの音響技術者T.eng氏の「音楽と時代背景」ですが、今回から名前を改め「Coffee Break Music In Tadaz」となりました。...
多田図尋常小学校 '22.11 · 22日 11月 2022
1時限は元小学校教師、井上清三さんのオンラインの社会科。今回から犬将軍、徳川綱吉の「生類憐みの令」が始まりました。...
多田図尋常小学校 '22.11 · 21日 11月 2022
 11月20日に第12回オンライン多田図尋常小学校を開校しました。タダーズ最高技術顧問でプロの音響エンジニアのT.eng氏、元小学校教師井上清三さんと元教え子の方、本日のゲスト講師の日光萌花さん(大学職員)、無農薬野菜生産者の坂梨勝一さんの5人の方にご登校いただきました。...
多田図尋常小学校 '22.11 · 12日 11月 2022
 3時限目のT.eng氏の「音楽」はヴァイオリニストシリーズの第1回。自らの技巧の限界は百も承知、時には音が軋むことすら厭わずに音楽の本質を引き出し、高い評価を得たヨーゼフ・シゲティと、超絶的な演奏で多くのヴァイオリニストを絶望に落としたといわれた天才バイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツの二人を取り上げました。...
多田図尋常小学校 '22.11 · 11日 11月 2022
2時限目は渡邊愁さん(放課後デイサービス児童指導員)の「ジェンダーと私」という社会科授業。渡邊さんは神奈川大学在学中にもさまざまな社会活動をされていてオンライン・タダーズにも数回遊びに来ていただきました。今回、ゲスト講師(誰でも先生)をお願いしたところ快くお引き受けいただきました。授業はパワポを使い、LGBTSの基本的なことから始まって、当事者である渡邉さんご自身の体験を織り交ぜたお話は、とても聞きやすかったです。普段、ジェンダーを意識することの少ない私にとっても、改めてジェンダーについて考える機会をいただきました。ありがとうございました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー LGBTsとは こんにちは、渡邊愁です。私は今年の3月に神奈川大学を卒業して、現在は故郷の茨城で放課後等デイサービスの児童指導員をやっています。好きなものは生き物(爬虫類や虫を含む!)とお酒と友達です。よろしくお願いします。 ところで皆さんの知人に「佐藤、鈴木、高橋、田中、伊藤、渡辺」の苗字の方は何人くらいいますか? 私を含めてもらって構いません。皆さんの回答を聞くと、大体20人くらいですかね。実はこの方々の人口割合は合計で6%くらいです。電通ラボの調査ではLBGTsの人たちの割合は約8.9%とされています(調査方法や主体、定義などによって結果は異なります)。恐らく、日本にいる方で上記の名字の方に出会ったことがない人はいないはずです。つまり、それよりも数の多いセクシュアルマイノリティの方に出会ったことがない人はいないということになります。はっきり言えば、ほとんどの方は知らない、気づいていないだけで、皆さんの周りにもマイノリティはいるでしょう。  この「LGBTs」という表記はレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、それ以外のさまざまなセクシャリティ(複数形のS)の頭文字です。初めの三つは、恋愛対象の性(性的指向)が焦点になりますが、Tは恋愛対象とは関係なく自分の性の認識(性自認)と、戸籍または出生上の性が異なるという問題で、全く異なります。 幼稚園、中学校、高校、大学 次に私自身について少しお話しします。  まず1枚目の写真は幼稚園のお遊戯会です。長い髪で、演奏しているのが私。この発表時はズボンの色が男と女で違いました。女性は赤、男性は青。私はこの赤いズボンが嫌でたまりませんでした。他にも演目が男女で異なっていました。小学校ではさらに帽子やランドセルなど各用具が性によって異なるところが多いですね。次の写真は中学校の入学式です。セーラー服を着て、不満顔で写っているのが私。かたやもう1枚の私は笑っています。これは当時恋愛的に好きだった女の子と一緒に撮っているからです。この制服に、恋愛、何よりも望まぬ方向へ成長する自分の身体とでうつ病になりました。周りからすると何の問題もなさそうな環境は、私にとってまさに地獄でした。  高校進学は制服がない定時制に進みました。中学の先生や親、友人らからも反対されたのですが、自分の判断を押し通しました。写真で剣道着を着ているのが私です。定時制高校は制服もなく、通ってくる生徒も、家の事情や学力不振、不登校、障がいなどの様々な理由から。本当に多様な生徒が通っていて、その中でようやく私は自分を生きていると感じました。この時期に私は「性同一性障害」(≠トランスジェンダー)の診断書を取得してホルモン注射を打ち始め、改名もしました。両親は私がセクシュアリティに苦しめられ自殺を図ったこともあり、少なからず受け入れてくれました。
多田図尋常小学校 '22.11 · 09日 11月 2022
 1時限目は井上清三さんの社会科「禁酒法と民主主義」の最終回です。実は禁酒法はアメリカだけではなくロシアでも施行されていました。革命の理想的な社会には不必要だというわけです。おかげでアル中は激減したのですが、不良密造酒で失明者が激増し、国民の支持も得られなくなることを恐れて、まず葡萄酒から、やがてウオッカと解禁していきました。アメリカも雇用対策としてまずビールを解禁しようという声があがり、強力な禁酒支持だった富豪ロックフェラーも解禁に転向し、やがて1933年には国として禁酒法が廃止されました。実施するには各州で廃止する必要があるのですが、最後のミシシッピー州で廃止されたのは1966年だそうです。禁酒をするにも廃止するにも憲法を変えるとなると時間がかかるんですね。これで禁酒法の授業は終了です。  そして次の社会科授業で取り上げるのは江戸時代の「生類憐みの令」です。ご期待ください。井上さんの感想です。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 今日は驚いた。 1時限目は私のオンライン社会科授業「禁酒法と民主主義」で、今回が最終回。今日は時間を意識して40分の授業枠を2分程オーバーして無事終了。アメリカでは長い時間をかけて禁酒法が憲法で制定され、実施してみるといろいろ問題が起こって、今度は廃止の運動が出てくるんだけど、これがなかなか進まない。キリスト教の影響もあって「禁酒」という理想を捨てたがらない。結局、不景気とかその他の要因がいろいろあってようやく廃止。「建前と本音」を背負って行きつく先は、何かいろいろからまないと進まないみたい。これで禁酒法の授業もようやく終了。次回からは、歴史の勉強でお馴染みの「生類憐みの令」をやる予定。私自身、この実験指導書の中身を読んでいないので今から楽しみ。  
多田図尋常小学校 '22.11 · 07日 11月 2022
 11月6日に第11回オンライン多田図尋常小学校を開校しました。タダーズ最高技術顧問でプロの音響エンジニアのT.eng氏、元小学校教師井上清三さんと元教え子の方、本日のゲスト講師の渡邊愁さん(放課後デイサービススタッフ)、大学職員の日光萌花さん、無農薬野菜生産者の坂梨勝一さんの6人の方にご登校いただきました。...