多田図尋常小学校 '23.01

そして放課後は「10分インタビューゲーム」です。このゲームはインタビュアーになって10分間、気になる方の話を聞くだけ。そのルールは次の4つです。 1,何を聞いてもいい 2,答えなくてもいい(質問をパスしてもいい) 3,聞かれないことを話してもいい。 4,会話内容は原則オフレコ。 相手の方の話をひたすら聞き続けることで、深い話が聞けるかもしれません。...
3時限目の社会はテキスタイル・プロデューサー「ののじの・のんの」さんの「気流が鳴るとき」という授業です。...
 2時限はミュージックバリスタT.eng氏「Coffee Break Music In Tadaz」のヴァイオリニスト特集の第5回。今回は「ベルギーの気高きヴァイオリニスト」 アルテュール・グリュミオーと「20世紀を駆け抜けた神童」ユーディ・メニューインを取り上げました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
1時限は元小学校教師、井上清三さんのオンライン社会科。徳川綱吉「生類憐みの令」の5回目です。...
1月29日に第16回オンライン多田図尋常小学校を開校しました。元小学校教師井上清三さんと元教え子の方、タダーズ最高技術顧問でプロの音響エンジニアのT.eng氏、テキスタイル・プロデューサー「ののじの・のんの」さん、無農薬野菜生産者の坂梨勝一さん、校長の知人のTさんの6人の方にご登校いただきました。  1時限は井上清三さんの社会科の徳川綱吉の...
無農薬野菜生産者の坂梨勝一さん、タダーズの最高技術顧問のT.eng氏のアドバイスを受けながら昨年暮れにガラケーをスマホに変えて、ご自宅のネット環境もADSLから光回線に切り替えました。ズームの立ち上がりや音声のタイムラグがなくなり、朝から尋常小学校にフル参加されて楽しまれたようです。...
そして放課後フリートークは、インタビューゲームをするはずでしたが、久しぶりに参加された染色アーティストの佐伯道子さんのあまりに興味深い話に、ゲームは吹っ飛び、大きく脱線してしまいました。...
3時限はミュージックバリスタT.eng氏「Coffee Break Music In Tadaz」のヴァイオリニスト特集の第4回です。今回は芳醇な音色の名ヴァイオリニスト、ダビッド・オイストラフと、その弟子でもあるギドン・クレーメルを取り上げました。...
2時限は社会は放課後デイサービス児童指導員の渡邉愁さんの「ジェンダーと私2」というテーマのお話しでした。授業はインタビュー形式で、まずトップバッターの井上清三さんは渡辺さんの恋愛体験や高校部活動をしていた武道の剣道について質問されていました。...
1時限は元小学校教師、井上清三さんの社会科の徳川綱吉の「生類憐みの令」4回目で、今回から「犬」そのものに焦点を合わせていきます。生類とはすべての生き物が対象でした。特に農村の馬を大切にしたかったのですが、街中では馬はいなかったし、より多くの人との関わりのある犬を大事にすることに力を入れます。まずは犬の登録制度を始めました。ところが登録した犬が行方不明になると殺した疑いをかけられ重罪に問われるので、必死で町中で犬を探し回ったり、見つからない場合は似たような犬を盗むことが横行。困った幕府は盗むことを禁止するとともに迷い犬は保護して飼い主が判明したら返すことを命じました。いつの時代も新しい制度を導入すると大きな混乱が起きます。次回はさらに「犬」に踏み込んでいきます。 ご自身の授業の後、井上さんは次の2時限目の渡邊愁さんの授業でインタビューゲームにも参加されて、ご自分の中の偏見意識にも気づかれていったようです。少し長いですが、井上さんの奥深い感想をお読みください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   「生類憐みの令、まだまだ続きます」 社会科は天下の悪法「生類憐みの令」、今回は第2部に入りました。有名な「犬」について、元禄の時代の人達はどう考え、それに対して幕府はどう対処したのかについて考えていきます。綱吉が良かれと思ってだした法律、市井の人たちも困り幕府も困り、さあこれからどうなるか次が楽しみです。実はこの授業、3部もあるのです。まだまだ続きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「私のバカな偏見が融けていく」  私は長年、色覚差別撤廃の運動に取り組んできました。ただ、取り組み始めたのは、45歳と大分年齢を重ねてからのものでした。子ども時代、色覚検査表が読めないことに劣等感を持っていました。10代では、進学就職の際に制限があることを知りました。色覚当事者と言っても、見た目は変わりません。だったら、隠せばいいということと色覚検査表を暗記すればなんとかなるという感じで通しました。色覚当事者が、色覚の知識を知らないまま長年生きてきたのです。当然、「ダメな奴」という自分自身が当事者であるのに色覚差別意識を持ち続けたままです。その後、当事者同士の話し合いに参加することが多くなったのですが、けっこう私のような経験者が多いようです。 私の場合は親が「お前がちゃんとしてないからだ。おまえが悪い。」調でしたので、逆に「何くそっ」調の反発しか起こりませんでしたが、責任を感じてしまった親が「かわいそうな奴」調で対され酷く傷ついた経験をしてきた人もいたようです。医者を早くから諦めた人、車の免許が取れないとずっと思っていた人、結婚を諦めた人等々ホント数えきれい程のストーリーがあります。それにそれに、今でも、「色覚多様性」が言われ「色覚検査によって、色彩識別能力を測ることはできない」という知見が出ていても、一部に進学・就職差別が残っているのです。

さらに表示する