多田図尋常小学校第2回の1時限目は元小学校教師の井上清三さんによるオンラインの仮説実験授業社会科「民主主義と禁酒法」。仮説実験授業とは、ある実験の結果をいくつか提示して(仮説)生徒自身に結果を予測させ、実験で確かめていく理科授業のやり方です。現役時代の井上さんは授業改革のさまざまな取り組みを続けていく中、理科の仮説実験授業にハマり、授業書も研究会で大量に購入。その中でほとんど使わなかったのが社会の授業書でした。井上さんにとっても初めて読む、この社会の授業書の授業がとても楽しいそうです。
さて小学生で「禁酒法」の授業をするのかと思ったのですが、実はこれは小学生向けではなく中高生対象ということで納得。今回は授業の導入として、まず参加者それぞれの飲酒体験を語り合っていただきました。飲酒を始めた時期と理由が本当にさまざま、それぞれの背景が浮かび上がってきてとても盛り上がりました。そのおかげで本題の「日本の未成年の飲酒の禁止に関する法律」の入り口でタイムアップ。次回に期待したいと思います。井上先生の感想です。
●始業前に、自営業Mさんが、ネットでの個人情報についての危険について話してくれた。「井上清三」で検索すれば、「こんなものまで見れちゃいます」と私のマンションの画像が映ったもんだ。あちゃ、油断してると悪用し放題になる可能性も。特に高齢者は、油断しがちと言っていた。まさにその通り。これを受けて、すごい個人情報についての厳重な取り扱いを急遽設定した多田図小学校校長の意図がよくわかる。
今日の私の授業は、「禁酒法と民主主義」の最初。「酒とタバコ」についての話でけっこう盛り上がった。
自営業Мさんの、「中学から酒もたばこも・・・」にはびっくり。Tエンジニアさんの「大学で酒のことについては一通り理解した」にはこれまたびっくり。そんなんで、最初の導入の所で今日の授業はおしまい。今後がけっこう楽しみ。
私の授業の後の2校時目は、澤岡詩野さん(ダイヤ高齢社会研究財団)の「面倒臭いおじいさんに興味津々な私」という授業。感心したのは、澤岡さんの授業の進め方が30分という時間枠ピッタリだったということ。今日は澤岡さんご自身の自己紹介で終わったけど、このテーマに関しては私が興味津々。
この尋常小学校の企画、なかなかおもしろい。「ねえ、尋常小学校で30分間話してよ」と身近な人に提案してみようと思った。