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753 多田図尋常小学校の人々 「実体験された方のリアルな実感を身体で感じた気がした」


 多田図尋常小学校の1時間目は元小学校教師、井上清三さんのオンライン社会科「禁酒法と民主主義」です。アメリカは憲法改正まで行って禁酒法が成立しました。禁酒推進派の主張通り、禁酒法の効果で国民が酒に溺れたりせずに真面目に働いたためか、景気が非常に良くなったそうです。もっとも当時、ヨーロッパでの戦争の恩恵が好景気の原因と主張する人もいました。ところが禁酒法成立の影でこれで儲けようとする人々が出てきます。次回から禁酒法の負の部分に入ります。井上さんの感想です。

 

私の「禁酒法と民主主義」の授業、アメリカの禁酒法の話に入ってよりおもしろくなってきました。第一次世界大戦でアメリカはドイツに宣戦布告したわけですが、当時アメリカでビールを作っていたのはドイツ系。敵国である「ドイツ=ビール」に圧力をかけようということが禁酒法制定の後押しになったということ、なかなかのトリビアですね。もっとも大麦以外の穀物でも酒を作ることも一切禁止されたそうですが。Tエンジニアさんの豊富な知識に脱帽です。次回は、「禁酒法」の負の部分の歴史かな。

 

 

 

 二時間目は音楽。「完璧主義」について考えさせられました。完璧主義のピアニストの映像を見てびっくり。なんなんでしょうかあの流れるような動きは・・・。ところであれほど「完璧」を求めていると、必ず自分の「老い」にぶつかると思うのですが、そのあたりはどうなんでしょうか。その後のピアニストはどうなったんでしょうか。フェイドアウトしたのかな。

 三時間目は「東京大空襲の体験談」。途中で抜けてすみませんでした。最初に話してくれた焼け跡の「原風景」がものすごくリアルに感じました。「全体が暖色系の灰色」「色味がない」「物音がしない」「においもない」「真っ黒こげの人間の死体」「白っぽい地面の中に点々と黒(死体)」「地面は暖かかった」「まったく何もない世界」。実際に体験された方のリアルな実感を、私の身体で感じた気がしました。