· 

759 多田図尋常小学校の人々 「次回はアルゲリッチとピレシュにします」


 多田図尋常小学校3時間目はT.eng氏の「音楽」。今回はピアニストシリーズの第3回目で、アメリカの同時代に活躍した2大ピアニスト、超絶技巧とその音域の広さで他の追従を許さないウクライナ生まれのピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツと、繊細な感受性を持ちダイナミックな演奏をする同じくウクライナ生まれの天才ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルを取り上げました。

 ホロヴィッツは指を伸ばして弾くなど、その独特な演奏スタイルに、ジュリアード音楽院では、学生にホロヴィッツの真似をすることを禁止したそうです。一方、リヒテルは亡命を恐れたソ連から海外演奏を認められず、長く鉄のカーテンの向こう側の「幻のピアニスト」と言われ、1960年にようやく西側での演奏許可が降り、国際的な活躍が始めることが可能になりました。

 ホロヴィッツはムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」を、ピアノの可能性をさらにひき出すために大胆に編曲し、その演奏の素晴らしさに、しばらく原曲を演奏するピアニストがいなかったそうです。

 

この「展覧会の絵」をホロヴィッツの演奏と、あえて原曲のままのリヒテルの演奏とを聴き比べました。ちなみに今回はリヒテルの演奏を好まれる方が多かったようです。T.eng氏の一言感想です。

 

●次回、取り上げるピアニストはアルゲリッチとピレシュにします。音響の話はタダーズの機器の話で…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*次回、社会科担当の井上清三さんが都合でお休みとなったため、1時間目はタダーズ最高技術顧問でプロの音響エンジニアでもあるT.eng氏の特別授業となります。無料喫茶店「タダーズ・コーヒー」の音響を、どうやって高音質化したのか、その具体的方法をお話しいただくことになりました。音響は何を大切に考えればいいのか。いわゆる音響メーカーとは一味違ったお話にご期待ください。