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763 多田図尋常小学校の人々 「鉄道信号の詳しさとクラシック音楽の造詣の深さに驚愕」


 多田図尋常小学校の2時間目は、カラー・ユニバーサル・デザイン機構副理事長の田中陽介さんの「カラー・ユニバーサル・デザインについて」という授業を行いました。

 カラー・ユニバーサル・デザインとは簡単に言うと「色を見分けにくい人(場合)でも情報が伝わるようにする」ためのデザインであり、そのための教育啓蒙やさまざまなツールの提供を行なっているのが田中さんの所属する団体です。色覚多様性(色弱)の当事者でもある田中さんは、この団体の立ち上がりから活動されてこられました。校長(中城)が田中さんと初めてお会いしたのは2011年の夏。元小学校教師の井上清三さんが主催された東日本大震災の現地徒歩旅行でした。トライアスロンもされている田中さんはフットワークも軽く、今回の突然のゲスト「誰でも先生」のお願いも快諾していただきました。

 授業では、人間が色を感じる仕組みから、色の違いの認知の仕方、また認知しにくい状況などをパワーポイントを使ってわかりやすく説明していただきました。さらに「色を感じる特性は一人一人異なっていること」や、注意表示なども配色に配慮したり形や線の種類などを使い分けることで、さらに多くの人に見分けやすくなるなど、丁寧に話されていました。実際に多くの鉄道路線表示や「CUDO」と言うシールが貼ってある道路工事の注意表示ももこの考えが導入されているそうです。
 

田中さんのお話を伺い、日常で溢れている「色」について、今までとは少し違った視点で見てみようと思いました。ありがとうございました。

*12月4日にも田中さんの授業の続編を予定しています。ご期待ください。田中さんにいただいた感想です。

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●田中です。昨日はお世話になりました。ありがとうございました。私の感想は、なんと言っても最高技術顧問の鉄道信号の詳しさに驚愕した点とクラシック音楽の造詣の深さです。まだお若いようにお見受けしますが。次回12月4日宜しくお願いいたします。
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*ちなみに田中さんは11/5に行われる「バリアフリーフェスタかながわ2022」に参加されるそうです。お時間のある方はどうぞ。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/n7j/cnt/f6880/index.html