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778 多田図尋常小学校の人々「話は尽きないですね。またやりましょう」


1時限は元小学校教師、井上清三さんのオンライン社会科の徳川綱吉の「生類憐みの令」の2回目。生類憐みの令の対象は、犬だけでなく、獣、鳥、魚や貝に至るまできめ細かく定められており、それに対して庶民が抵抗したり、法律の隙間をすり抜けたり、正面から陳情したりした様子を具体的に詳しく勉強できました。これらは現代にも通用する庶民の知恵なのかもしれません。いずれにしても江戸時代の動物愛護規制は国中で大騒ぎでした。そして次の田中陽介さんの色覚多様性の授業にも井上さんは当事者の一人として参加され、田中さんとは少し違った角度の意見を出されて、話が深まったような気がします。ありがとうございました。井上さんの感想です。

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田中さん、話は尽きないですね。またやりましょう
  1時限目の「生類憐みの令」、おかしな法律を決めてしまって、それについて「鳥はどうか?」「魚はどうか?」「じゃ貝は?」等々、幕府は相当対応に困ったんだろうなあ。校長のつぶやきによると、蚊をたたいて殺すことまで罪になるような。綱吉の一声で、なんともはやおかしなことになっていますね。なんか最近の中国、習近平の「ゼロコロナ政策」も同じような感じじゃないですか。「生類憐みの令」、まだまだ続きます。
 2時限目は、古くからの友人でプロの色盲家(最初に会った時、自称してました)である田中さんの「カラーバリアフリー」の授業。田中さんの主張は、「色についての人の感覚は、多様性がある」ということ。「だったら、こんな工夫をすればいい」ということ。

 

11月にあったNHK Eテレのバリアフリーを考える番組「バリバラ」で、焼き肉の焼け具合を色で判断ができないという色覚多様性の人が出てきた。番組では焼き肉の焼き加減を色ではなく、焼き時間で判断する焼き肉のやり方を紹介していた。けれどその後がいけない。こういう「色覚異常」と言われる人が、日本には約300万人いると蛇足の説明をしたんだ。おいおい、「色覚異常」と言われる人はみんな「焼き肉がにがて」ということ? 私が事務局をやっている日本色覚差別撤廃の会では、即NHKに対して抗議と要請文を送ったんだ。このちょっとした蛇足が、偏見・差別に繋がると思うんだ。その点、田中さん達のCUCO(クドー)はそれをしっかりわきまえている。初めはカラーバリアフリーの話だったんだけど、脱線していき田中さんが若い頃にアメリカで取得した飛行機操縦免許の話で盛り上がったような。自分の色覚当事者意識を深堀してのいろんな経験、話は尽きないですね。

 途中、家の掃除で中断。Tエンジニアさんの音楽授業を欠席して失礼しました。放課後の雑談に参加したんだけど、途中で私のディスプレーが切れるハプニングが。やばいと思って慌てふためいたけど、単なる電源の接触不良みたいでした。その後なんとか復帰できました。その慌てふためいた様子が切れずに実況中継のように映っていたみたいで・・・恥ずかしい。