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812 多田図尋常小学校の人々 「最後の一歩の落とし穴があったのがおもしろい」


●1限目数学/音読

 「やわらかな思考を育てる数学問題集」元1限目は元小学校教師の井上清三さんのオンライン数学の授業です。教材は、旧ソヴィエトで天才を育てるために作られた問題集。今日はその3問目で「ある本を183ページから破りとった最後のページも偶然に「1と3と8」の組み合わせだったそうです。破ったページ数の合計は?」という問題でした。解答は、破った最初のページの183は奇数だから、最後のページの裏側なので偶数、なおかつ183より大きいので「318」。故に破り取ったページの合計は「318−183+1=136」。ぐすん。私はわかりませんでした。でも最後に「なあんだ。本のページの裏表は偶数と奇数だったんだ。一本やられた!」というスッキリした気分になれました。いい問題です。そして後半は井上清三さんの空手「真拳道青嵐会」の師匠様が書いた通信文を読みました。お師匠さん自身が長崎で被爆された時の体験文なので、リアリティも半端でなく続きも楽しみです。
井上先生の感想です。

 算数・数学の文章問題を解くカギは、文章をよく読むことだと思う。算数・数学の文章問題は必ず解答があるので、文章の中に必ずヒントがある。そのヒントを繋ぎ合わせれば解答に繋がっていく。だから、在職中に、文章問題の例題が出た時は、全員で音読したもんだ。けっこういい結果が出たような。今回の問題はヒントが二つあって、それを結び付ければ解答が出てくる。でもでも、最後の一歩の落とし穴があったのがおもしろい。私も教え子もそこにまんまと引っかかったような。この最後の落とし穴を克服したのが・・・尋常小学校校長。「+1」を見落とさなかった・・・あんたはエライ!
 その後のミニ音読は、私の空手の師匠谷口先生が書かれた「原爆体験記」。私が稽古している「真拳道青嵐会」の機関誌が以前刊行されていて、毎回送られてきていたんだけど、空手の技術的な事以外の文を読まずに本棚にストックしていたんだ。教え子から、「先生、機関誌の中の文、おもしろいですよ」と言われて久しぶりに機関誌を出して読んでみた次第。これはいける・・・と今日やってみた。自分では、なかなかいけると踏んだけど、どうだろう。