一方、1894年にオーストリアのクラーツで生まれたベームは法学博士の学位を取った後、個人的に音楽を学んで指揮者デビューします。その後、バイエルン国立歌劇場音楽監督のブルーノ・ワルターに紹介され第4指揮者に招かれ、1934年にはドレスデン国立歌劇場総監督に就任して活躍していきます。戦後、演奏を禁止されましたが解除されウィーン国立歌劇場の再開記念公演で指揮をしました。1981年に死亡したときに、カラヤンは追悼としてコンサートで葬送音楽を演奏しました。ベームの指揮は映えるタイプではなく、練習でもガミガミうるさく指示しますが、それが本番で見事に結実し爆発的な演奏となります。
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今回取り上げた二人の演奏や見た目の違いと、それぞれの背景がわかると、演奏の聴こえ方まで違ってくるのが不思議でした。
Clown まこっちゃん
「笑知しました!」
〜ずっこけクラウンの笑いとAIの巻〜
石毛誠さん
あるドキュメンタリー映画の上映会でご一緒した「クラウンまこっちゃんさん」石毛誠さんにゲスト講師をお願いしたところ快諾していただきました。
授業はまず「クラウンとピエロ」の語源から、その歴史的な流れ、ついでAI(人工的な知能)の機能や、Chat GPTの概要について説明がありました。さらに「笑い」の定義から、その学問的な意味、そして「笑い」を英語と日本語で言語的に分析して見せてくれました。最後に、笑いを作るために必要な「人を笑わせたい」という思いが、AIには欠如しているので笑いは作れないという結論に達しました。次から次へとジェットコースターに乗せられたような、スピード感溢れる中身の濃い授業でした。
放課後
「クラウンまこっちゃんさん」の授業の後に、参加された方々に「クラウン的な稽古会」について伺ってみると「苦手なコミュニーションが楽になった」という方から「多様な視点を得ることで人生が変わった」という方までおられました。続いて参加者の方から「多田図尋常小学校」についてのご質問があり、そこから無料喫茶店「タダーズコーヒー」始まりの経過や、無農薬野菜生産者の坂梨さんとの関わり、当店最高技術顧問のT.eng氏の手回し蓄音機の話にまで発展し、実際にSPレコードを聴くことになりました。残念ながら、今回はズームの限界かうまく聴くことができませんでしたが、次のお楽しみとなりそうです。
●今日1日を振り返ると、1限目から3限目まで、きっちり秒単位でエキサイトな授業が進み、放課後で適当に緩んで、結果として楽しく充実した時間だったように思います。ありがとうございました。