· 

861 多田図尋常小学校の人々「想像力って何だろう?」


●2限目 社会
ミニワークショップ
「想像力って何だろう?」
 警部任用科研修で70人の参加者が
  一斉に「おーっ」と声をあげた伝説のワーク〜
   成田喜一郎さん/なりっち
(ラジオパーソナリティ/
  視聴者からのお便りをいただくのが何より楽しみ)
 
「誰でも先生」の児玉真由美さんからご紹介いただいた成田喜一郎さん。学校や大学での仕事からリタイアして、今はラジオパーソナリティとして発信されています。多田図尋常小学校にも大変興味を持たれて「誰でも先生」も快くお引き受けいただきました。
       ・    ・    ・
  起の章 私はだれ?【成田喜一郎】
 みなさんこんにちは、成田喜一郎です。40分間という短い時間なのでワークショップというよりレクチャになってしまうと思います。ご紹介にありますように、現在は全くノーギャラのラジオパーソナリティをしております。元は大学の先生とか、大昔は中学校の先生もしていたことがあります。ただ一つだけ、これは宣伝にもなるんですけれども今年の6月に新書を出したんですね。これが過去の私の、大学の先生、学校の先生、そして今、ラジオパーソナリティをやっていることが、全てこの本に詰まっていると思っていただければいいと思います。QRコードでラジオにアクセスできますので、よかったら手にとってください。
 
 
はじめに:お願い?
🟣 問いがいっぱい出てくるけどいい?
🟣 探Q・愛Q・レスQしながら参加できるかな?
🟣 モヤモヤや違和感を大切に?
   🟣 JUGYO、《まなくら》と言い換えてもいい?
 
 最初にお願いがあるんです。問いがいっぱい出てくるんです。今、数学の問も出てきたので、もう問いなんか勘弁してくれと思うかもしれませんが、「探Q、愛Q、レスQ」を大切にしていただきたいんです。問いを探す、問いを愛すること、そして問いにレスポンスすることをしながら進めていければいいなと思っています。
 今日の話は本当に短い時間で、久しぶりのレクチャのようで、そこにもやもやと違和感が浮かび上がってくると思いますが、それを抱えながら愛していただければと思います。途中で「授業」という言葉は使わずに「まなくら」という「学びと暮らす」と言いますが、そのあたりはご勘弁ください。では即、入りましょう。
 

 承の章 ある史資料を読み解く?【予察】

 まずある資料を読み解いていただきます。歴史の資料でもあるし、いろんなデータでもあるんですが、では読んでいきます。
       「まだ おさないころ

 

             河田 宣世(かわだ のぶよ)

 
まだ おさないころ 五才の時
  よく本の中の
  星の王子さまにあこがれました
  中学生になったころ 十三才の時
  たくさんの恋にきぼうをもちました
  年ごろだねといわれるころ 十七才の時
  たしか三つ年上のあの人に 初恋を感じました
  みちがえたよといわれるころ 二十才の時
  いまの主人と
  愛しあったことをおもい出しました
  いまではもう三十をすぎましたが
  ふと思いだす むかしのことです
  そう わたしの前を 足音もたてずに
  すぎていった思い出です
  とおいとおい なつかしい思い出です
 
実際に河田宣世さんがお書きになったのは1980年. 内田伸子(1994:20-21)
河田宣世(1997)『あこがれはマンガ家  14 歳のある少女のノートから』偕成社、pp.27-28
 
 

 これが今日のメインの資料です。私が中学校の先生をしていた1994年にこの詩と出会いました。書いたのは河田宣世さんという詩人です。今日の「まなくら」は社会科なので国語のように読み解くということはしませんが一つ質問をさせてください。この詩人が、この詩を書いた時の年齢は幾つだったでしょうか。直感、当てずっぽうで結構です。何歳か予測をたててください。昔、中学校の生徒たちと一緒にこの詩を作った年齢は「何歳かな」と予測したことがあるんです。じつは河田宣世さんが、この詩を書いたのは「10歳」です。この話を警察大学校でレクチャしたときに「何歳でしょうか」と聞くと、みなさんそれぞれ予想してくれましたが、10歳と聞いて「オーッ」と声をあげました。今日はみなさんの表情はあまり変わっていませんが、あ、小5の方が「ウッ」と目を見開いていましたね。みなさん意外だったかもしれないですね。

 河田宣世さんが10歳の時に書いた、この詩の中では彼女は30を過ぎまで生きています。ところが河田さんは14歳の時に亡くなってしまうんです。実際は14歳で人生を閉じるんですが、この詩では30を過ぎて遠い昔を懐かしんでいるお話なんですね。そこで今日のメインタイトルは「想像力って何だろう?」という問いでしたね。今日はこの想像力がどんな働きがあるのかお話ししようと思うんです。あ、チャットの方に60歳と書いて下さった方がいらっしゃいます。ありがとうございます。こういうふうに応答してくれると嬉しいです。で、最初にお話をしたいのは「想像力」には大きく分けて4つくらいの働きがあるんです。
 転の章 今日の問いへの応答を試みる?
【4つの働き】
 ① 生きる力を与え、内面的なよりどころとなる
 ② 新しいものを創造する
 ③ 破壊的な力をも生み出す
 ④ その破壊的な想像力を見通し変革する力となる
 
 
想像力の4つの働き
内面的なよりどころ
 まず、これはある心理学者の研究をからの引用ですが「想像力は生きる力を与えてくれて内面的なよりどころになります」。ピーター・フランクルという方が書いた「夜と霧」という有名な本があります。アウシュビッツのユダヤ人の収容所の中で、明日はガス室で殺されることも知らずに収容されていた方達が時を過ごすわけです。中には筋骨隆々で体が力が強い方は、俺は死なない頑張ると思って生き続けるんです。一方、ある女性の方は鉄格子の向こう側の大きな木が見えていたんですね。毎日その木を眺めては木とお話をしている。実際に、声は聞こえてこないけれども木が語ってくれる、答えてくれる。対話しているという想像力を、日々、駆使しながら生きていたと言いますね。この方たちもほとんどは亡くなってしまうんですが、このことを記録した方がフランクルさんです。フランクルさんもユダヤ人でお医者さん、心理学者だったんですが。そこで事務的な仕事をしながら記録を取っていたんです。その記録を元にして「夜と霧」という本が出来上がったんです。もし学校や公共図書館で「夜と霧」と検索していただけると見つかると思うんです。まだ読んでいない方も、ちょっと頭に入れておいていい本かなと思います。
 
新しいものを創造する力
 で、二つ目は新しいものを創造する力です。今も世界で新しいものができていきます。チャットGBTなど、今までと違うものが作られてくる。あるいはアニメータの方がアニメーションを作っている。私は詩人なので詩を作っていくとか、あるいはシンガーソングライターなので曲を作るとか、今までなかったものを作っていく。もちろん演奏も新しいものになるかもしれません。そういう想像する力というのは、ものを作っていく力も潜んでいます。
 
破壊的な力も生み出していくのも想像力
 三つ目。じつは破壊的な力も生み出していくのも想像力なんです。例えばウクライナへのロシアの侵攻でも、さまざまな武器や兵器が使われていますが、そういうものを開発する。どういうメカニズムで、どういう作るのか。どれだけの人を殺せるか。殺さないまでも、例えば対人地雷は地中に埋まっている地雷を踏むと爆発して、人の足や手をもいだり、即死までいかない傷つける兵器なんです。これもすごい想像力のもとで作られています。対人地雷は傷ついた兵士を救護兵が手当をする必要がある。これで兵力を削いで進軍を遅らせていくのです。これを一つ作るのに2−300円という安い値段で作られる兵器、それが対人地雷です。今でもアフガニスタン、アンゴラ、カンボジアでも、まだ残っているんです。そういうような兵器から、一瞬にして広島長崎のように多くの方達を死に至らせる原子爆弾とか、そういうものを開発していく想像力もあります。兵器だけでなく、もしかすると死ぬことによって、今の辛い時代、辛い暮らしを超えていけるかもしれないという思いをお持ちの方が世界にいるかもしれないけれど、そういう自分自身を破壊する想像力も潜んでいるということです。最初、想像力は新しいものができる素晴らしい言葉に聞こえたけれど、破壊する力で終わってしまっては悲しいです。
 
破壊的な想像力を見通して、変えていく力
 4つ目は、その破壊的な想像力を見通して、変えていく力も想像力にはある。例えば対人地雷、これはカンボジアなどでは小さな子どもたちが歩いて市場に買い物にいく時、物を売りにいく時に、地雷で傷ついたりしていたんです。地雷の形も、地中に埋まっているのではなく、空中からばら撒かれた蝶々のような可愛らしい形の地雷もあって、それを子どもたちが拾って持ち帰ろうとした時に爆発する。また地雷を集めて売るとお金になるので、子どもたちがなんと地雷を集めていたんです。これらの問題を何とかしようとNGOという組織を自ら立ち上げた方達が始め、さらに国連やさまざまな方達が関わって地球規模で対人地雷禁止条約を作る。対人地雷を作らない、使わない、無くそう、そういうことに取り組んでいきました。そういう運動が世界中で広がって、日本も条約に調印をしました。でも、まだその条約に関わっていないアメリカとか中国とかがあります。よかったら対人地雷の歴史を調べてみると最新のこともわかるかなと思います。
 
 こうして見ると、想像力はイマジネーション、なんかふわふわしているようなイメージがあるけれども、時には生きる力を与えてくれる、内面的なよりどころになることがある。でも新しいものを想像する中に破壊的なものを作ってしまうこともある。それも何とかしていこう。破壊的な力を無くそう。そういうことも想像力につながっていくがあるということなんですね。
      
結の章 未来を見通すために過去を問い直す【Reflection】
   「未来これから」を見通すために
    「過去これまで」を問い直す
  【Reflectionあなたと私に
    反射・反響・反映してきたこと】
 ① キーワードで表現して、その理由も
 ② イラストや漫画で表現して、その理由も
 ③ 空白という表現もあり、その理由も
 ④ 詩で表現して、その理由も
 ⑤ 表情イラスト集から選び、その理由を
 そのほか、多様なReflectionのための表現方法が
 あります。
 
 

 

 で、今回は本当にわずかな「まなびとくらし」の時間ですが、大切なことは、ご自身の学びと暮らしに、これからを見通して、どう過ごす、想像とどう付き合っていけばいいのか。そのために今日のお話や、これまでの想像力との出会い、それらを問い直していけるといいなと思っています。学校で先生方が「はい、振り返りを書いてください」と言ってきましたが、これは振り返りではないんです。大学でも「反省的な考察を書きなさい」と学生たちに言うんですが、これは反省的な考察の記録でもない。ここでは英語のRefrectionという言葉を使いたいんです。

 リフレクションというのは鏡に反射したこと。今日の「まなくら」で聞いたことや、これまでのことから反射してきたことは何だろう、響いてきたことは何かなと。今やっているラジオでも「自分にとって今日一番、響いてきたことにこんなことがあります」そんな話を、家族や、お友達とか、リスナー同士でやっているんです。響いてきたことや、自分の「学びと暮らし」に反映していくこと、映し出されていることは何かなと考えてみたいと思っています。今日は時間がない中、突然、こんな話をされてもどうしたらいいのかわからなくなりますよね。先ほどご紹介した新書、「なりっち」こと私が6月に出した本の中には、このリフレクションのいろんな方法を用意してありますが、今日は5つくらいをご紹介します。
キーワード
 一番め。今、大学でも、大学生に実際リフレクションをやってもらっていますが、今日の短いお話の中で見たり聞いたりしていて、最も印象に残ったキーワードは何だろうな、印象に残った言葉を一つあげてください。あれもこれもたくさんあるというのをちょっとおいて、一つに絞って、それをチャットに書くとか、紙に書くとか、さらになぜその言葉を選んだ理由を添えていくリフレクションの方法です。
イラストや漫画
それからもう一つ。今までいろんな学生、生徒さんに出会ったりしてきて、文字に書くことや読むことが非常に苦手な生徒や学生さんたちがいるんです。その方達には何か言葉でとか説明をとかだとハードルが高くなっちゃいます。そんな時、今日の「まなくら」の時間から反射してきたこと、反響してきたことをイラストや漫画で描くという表現方法も選んでみてください。できれば、なぜこのイラスト、漫画を描いたのかなという理由も書いてください。
空白という表現
 それから中学の先生をやってきた時、生徒たちには、やらされること、やらねばならぬことがいっぱいあるんですが、やっぱりやりたくない、書きたくないと、書かないことがあるじゃないですか。今日も、いきなりリフレクションなんて英語が出てきちゃって、やりたくないって思ったかもしれません。じつは何も書かない、書きたくないという空白には、空白という表現の方法もあるんです。これも立派な表現方法なんです。だから何も書かないという真っ白の表現。それになぜ書かないか、なぜ空白なのかと一言でもあると嬉しいし、ダメだったらしゃべっていただくとか、ということでも良いかなと思います。
ポエム
 そして4番目。「なりっち」自身が豊沢光晴という名前の詩人だったり、シンガソングライターでもあるので、河田宣世さんが10歳の詩人だったように、私はポエムにする。これはお勧め中のお勧めです。得意じゃなくてもいいんです。何か言葉に、行でも文章でも構わないので書いて、その理由を書いていただくといいかなと思います。詩にはいろいろあります。自由詩というか、ポエムと違って57577という短歌も詩です。575の俳句も詩です。あるいは漢字一字というのもある。年末に清水寺の管主さんが今年の漢字というのを一字で書いてくれますね。あれも「なりっち」からするとポエムなんです。この1年間、暮らしと学びをしてきた一字はこうだと。いろんな人からの思いを集計して一番多かったものを書いているわけですが、漢字一字の詞もあります。
表情イラスト集から選ぶ
 それから表情イラスト集から選ぶ方法。字も絵も描けないという人もいますね。小学校1年2年、幼稚園生なんかは「今の気持ちどうかな?」とか表情イラストから選んでもらうのです。今。ここにいるあなたの一番近い表情はどれかな。「なんかよくわからない困っちゃったな」というこの口が波打っているような唇があるし、なんかよかった、嬉しいとか、色々あると思うんですけど。そういう表情を一つ選んでみるという方法があります。
 ・
 今日は5つの方法をご紹介したのですが、私の著書物語「教育」誤訳のままで大丈夫!?—Educationのリハビリ、あなたと試みる!—』KS21みらい新書の第2部3章に、リフレクションの多様な方法が紹介しています。こんな楽しくなる方法、やらされる反省的考察ではなく、自らが選んで実施していく、そういう自分自身が大切にされていくリフレクションの方法です。選択肢がたくさんあるということは、こういうことになっているのですね。
 ・
「その理由も」
 それからもう一つ言っておくと、キーワードとか詩とかの作品の後に、その理由もというのがあります。詩とかキーワード1つだけでは、なぜその言葉が出てきたのか、周りの方が読んでもわからないことがあります。でも「なぜ?」と問うことで、「ああそうなんだ」とお互いに書いたリフレクション(キーワードとか詩とか空白の理由も含めて)を分かち合えるのです。同じ40分なら40分の「まなくら」の時間を一緒に過ごしたわけだけれども、一人として同じリフレクションはないんです。同じキーワードだとしても、理由が違っていたり、みんなそれぞれ学び、あるいは暮らしが違うということです。
 今、残りの10分でリフレクションをやってもらってもいいんですが、今日のお話は、このQRコードから「なりっち」のWEBサイト、ブログに飛んでいくことができるんです。もうチャットに書いていただいた方がいますね。すごいですね。
 ・
物語「教育」誤訳のままで大丈夫?
 また先ほど紹介した私の本ですが、ちょっと難しいタイトルですね。「物語「教育」誤訳のままで大丈夫?」このEDUCATIONという英語の訳「教育(教え育てる)」が明治からずっと使われてきているんですけど、これは誤訳だという研究者がいるんです。私も違和感を持ち続けてきましたが、研究者や訳者さんの方から新しい訳を提案している人はほとんどいなかったので、この本の中で、私は提案もしているんです。言葉あそびだけじゃなくて言葉の元に辿っていく。EDUCATIONの元々の意味は、教え育てるという言葉よりもっと深い意味があるんです。そのことに気がついていただけたら「EDUCATION」本来の言葉の意味に戻って、リハビリができるんじゃないの、それを一緒にやりましょうという本なんですね。まだ読んでくれている人は多くはないです。出版社がキーステージ21という有名でなく、今回、初めて新書を出した本屋さんでもあり、書店でもほとんど並んでいません。この本を書いた理由も今日の話の目的でもあります。
 ・
 リフレクションはこの40分の中だけ終わることにはなりません。この後から色々と、例えば新聞を見ていると、こんなことが起こってるのか、こんなことが決まっちゃったのかとか。政治や世界でいろんなことが起こっています。それをただ受け止めるだけではなく色々と想像力を働かせながら、何?なぜ?どうして?と思いを巡らせながら、自分でリフレクションをしていっていただけると実のある1日を過ごすことができるかもしれません。では、これで終わりとさせていただきます。ありがとうございました。
 
   ・       ・     ・
成田さんからのメールを二つご紹介します。
おはようございます。とてもいい機会をいただき、誠にありがとうございます。
昨日のLecture(ラテン語源で「読む」という意味)のあらましをサイト上にアップしました。
多田図尋常小学校の皆様に情報提供をしていただけるとありがたいです。昨日、参加者の方々の多田図尋常小学校に「登校」「出席」なさって「まなくら(学び暮らし)」のReflection(反射・反響・反映)が届いていますので、サイトを改訂してゆく予定です。拙著『物語「教育」誤訳のままで大丈夫!?-Education のリハビリ、あなたと試みる!-』のお話、させていただく機会があれば、喜んでさせていただきます。
感想は、すでに「2023/10/1 多田図尋常小学校「想像力って何だろう?」を終えて:想像力の《まなくら》から相互にReflectionしてきたこと」【Mutual Reflection】(19分)で述べておりますので、ご参照いただけるとありがたいです。
https://stand.fm/episodes/651a6d1b45141adf2a9e9137
・その後、このラジオをお聴きになったあるリスナー(ゆうごん)さんからおたよりが届きました。
「『想像力をめぐる』の中学生のコメント『人が生きるということは、きっと想像力なくしては成り立たないんじゃないかな』、すごすぎますね!私は最近、大人の想像力が足りなくなっていると思っていたからです。」
参加者の感想です。
「警部任用の際の研修で、70人全員に『オッ!』と言わせた伝説のワーク」なんてサブタイトルに引かれました。「警部」と言えば、警察組織の中では幹部警察官、そんな人たちに「オッ!」となんて言わせるなんてそれも全員に・・・と思いました。見事に私も思わず「オッ!」が出たのです。子どもの想像力のすごさと、私の今持っていると思っている想像力以上の現実があるということに・・・。人間はたいしたものです・・・私も含めて。想像力を発揮するには、「リフレクション」という言葉が出てきました。スルーするんじゃなくて、「リフレクション」。一律に「感想を・・・」じゃないんですね。イラスト集の顔の表情の中から一番今の自分にあてはまるもの・・・なんてことでもいいんですね。それを選んだ理由は一人ひとり違うし、自分の言葉で話しやすいしね。
 話は全然変わりますけど、成田喜一郎さんに興味を持ってネットでみてみました。なんと早稲田大学教育学部出身なんですね。年が同じくらいなので、きっと入試は同じだったんじゃないかと思いました。私は他の大学に行きましたけど、あの入試会場で一緒したかもですね。バカみたいなことを想像しちゃいました。
                   (井上清三)
2限目の講義で思ったことは「必要に迫られて働く想像力」が確かにあること。
初代ビートルやAK-47ももとをただせば「必要だから」作り出されたわけで…。(T.eng氏)
今回の成田さんのワークにご家族で参加された小学生がおられ、成田さんの問いかけに的確に反応されていてびっくりしました。成田さんの問いかけは年齢を超えて伝わっていること、今ここで何かが始まっていることをあらためて実感しました。ありがとうございました。
        (多田図尋常小学校 中城和生)