●2限目(10:10~10:50)音楽
「Coffee Break Music In Tadaz」
本日のバリスタの気まぐれブレンド
「超一級の
同姓同名!?」
T.eng氏(音響エンジニア)
今回は50回記念ということで特別編!題して「超一流の同姓同名!?」。
かつて「キムタク」が芸能界と野球界にいた時は共に第一線で活躍していることもあってお互いが「お互いに」驚いたのだとか。
音楽界にも同姓同名はいるのか?と探してみましたら…いました。ギター界の「ジョン・ウィリアムス」と作曲界の「ジョン・ウィリアムス」という超大物が!!…というわけでチョット毛色を変えて「ジョン・ウィリアムス」特集と題してお送りします。
卓越した技術で
他ジャンルに殴りこみ
ギターの可能性を追求し続けた
ギタリストのジョン・ウィリアムスは1941年にオーストラリアのメルボルンで生まれ、4歳の時にギタリストの父からギターを与えられ、ロンドンの王立音楽大学や、イタリアの音楽アカデミア”Chigiana”ではアンドレス・セゴビアから学びました。王立音楽大学ではギター科はなくピアノ科に入って音楽理論を学び、ギターは独学で学び、卒業後にギター部門が創立され担当を任されました。1958年に17歳でウィグモア・ホールで演奏してデビューしました。クラシックギターに普遍的な音楽性を持ち込んだギタリスト、ジュリアン・ブリームともしばしば共演し高い評価を得ました。さらにクラシック以外の演奏家とも共演を行い、1979年にとうとうフュージョン・ミュージックのグループ「スカイ」を結成してジャズ・ロックにも取り組んでいきます。その後、クラシックに戻って活動を続けて2013年にはツアーを引退します。クラシックの卓越した技術を基本に、他のジャンルにもいわば殴り込みをかけて、ギターの可能性を追求し拡張し続けてきました。1969年に映画音楽のスタンリー・マイヤーズとも出会います。スタンリーが映画「The
Walking Stick」で使うフレーズをジョンに聴かせたところ気に入り、スタンリーがギターの曲に仕上げたのが映画「ディア・ハンター」に使われたジョンの代表曲「カヴァティナ」です。ギター教育にも力を注ぎ、従来の指使いを中心としたギター教育法を批判して、音やアンサンブルを重要性を教え伝えています。
50年以上、映画音楽の最前線で活躍し続け、アカデミー賞、グラミー賞など数多く受賞
作曲家のジョン・ウイリアムスは1932年ニューヨークで生まれました。1948年にロスアンゼルスに移り、カリフォルニア大学で、亡命ユダヤ人作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコに作曲と指揮を学びます。1952年にアメリカ空軍に入隊して596軍楽隊に配属され編曲や指揮を担当しました。除隊後、ジュリアード音楽院でピアノを学びジャズピアニストとして活動を始めますが、クライバーンなどの超一流の演奏を聴いてピアニストを断念、作曲家の道に転身します。
ヘンリー・マーシーニとも仲がよく彼の作曲したテレビ・映画『ピーター・ガン』『シャレード』などのサウンドトラックにピアニストとして参加してしています。1965年から1992年まで編曲家・オーケストレーターのハーバート・W・スペンサーとともに共同作業を行います。ジョンだけで完成することもできましたがハリウッドの映画産業の作曲家組合と編曲家組合ではきびしく仕事の内容が決まっているために、共同作業という形を取っています。
当初は短編映画(米空軍のプロモーション)などの音付けをしたりしましたが、長編映画の映画音楽作曲家としては1958年に『Daddy-O』でデビューしました。
1969年の『さようならチップス先生』『屋根の上のバイオリン弾き』などで注目され、数多くの映画音楽を作り続けます。また1974年の『タワーリング・インフェルノ』では「やりたいようにやってくれ」とのオファーを受けて、やりたい放題で作ったといいます。スティーブン・スピルバークとは『ジョーズ』などの一連の作品、ジョージ・ルーカスとは『スター・ウォーズ』シリーズなどがあまりにも有名です。また『ハリー・ポッター』『J.F.K』などの音楽も担当しました。
1980年に空席だったボストン・ポップス・オーケストラの指揮者・音楽監督となり、『ラプソディ・イン・ブルー』など数多くの曲をレコーディングしています。
一度、引退を宣言しましたが、スピルバーグとの50年の共同作業の記念イベントで、スピルバーグが100歳まで働いていた自分の父のことを話すと、それを受けて90歳のウイリアムスは引退を撤回してしまいました。
雨宮真由美さんの感想
私の知らない音楽の世界をありがとうございました。ところでT.engさんは、どんな保育園生活を送っていたのですか?またいつ頃から音楽に触れられたのですか。
T.eng氏:私は保育園ではなく幼稚園でした。思い出といえば、その幼稚園ではアンパンマン的な正義キャラと悪役キャラが催しもので必ず出演するので、それが楽しみでした。音楽との出会いは幼稚園の頃にディズニーのアニメ「ファンタジア」を聴いたのがきっかけですね。世の中にはこんな世界があったのだと感動し、暗譜するまで何回も何回も聴きました。そこからバッハやストラビンスキーなどに広がっていきました。
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佐越さんの感想
本日はここまでとなります。ご一緒できてうれしかったです。失礼します!
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校長の感想
映画音楽のジョン・ウイリアムスはあまりにも有名で、以前、テレビでサイトウ・キネン・オーケストラに出演して演奏後小澤征爾と抱き合っていたのを見ました。しかしギタリストのジョン・ウイリアムスは全く知りませんでした。しかもギター界では超有名人で、ジャンルを超えてギターの限界を追求した改革者。このプログラムがなければ出会えなかった人でした。ありがとうございました。
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T.eng氏の感想
次回は映画つながりで「音効~フォーリー~」の世界をお届けします。